あなたの知る最も恐ろしい実話って何?

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海外掲示板に投稿された、聞いて一番恐ろしかった実話を語るスレをまとめました。

翻訳元:[Serious] What’s the scariest true story you have ever heard, or are able to tell? |reddit.com

1. 叔父の正体

友達数人とオーストラリアを(多くの人々が若い頃によくやっていたように)ヒッチハイクで旅して回っていた奴に会った事がある。

その友達のうちのひとりが、一度も会った事のない遠縁の叔父の家が近くにあると言ってきたらしい。家族から番号を聞いて電話をすると、みんなの期待通りに、その叔父さんは自分のところに泊まっていけばいいと言ってくれた。
彼は町まで車で迎えに来ると、雑木林の奥にある田舎の自分の家へみんなを連れ帰った。いたって普通の、気さくで明るい男に見えたという。

寝床を準備する段になって、叔父さんは寝袋と携帯用寝具がぎっしり詰まったクローゼットに案内してくれた。その時は大して何も考えず、各自が一式を持ち出してリビングルームの床に敷いていった。

それからそこで過ごした2日間で特に変わったことは何も起こらず。その後叔父さんにバス・ステーションまで車で送ってもらい、一行はそのまま旅を続けた。

約一年後その叔父さんは逮捕され、複数の殺人罪に問われた。彼こそがヒッチハイク中の若いバックパッカーを拾っては惨殺していた犯人だったのだ。
この話を教えてくれた奴は、被害者の一人の寝袋で寝ていた事を100%確信していた。

(投稿者の返信を抜粋)

コメント欄を見るまで男の名前は知らなかったんだけど、今アイヴァン・ミラットについて調べまくってた。間違いなく彼だよ。聞いた話と、彼の殺人事件を元に作られた映画が合致する。

バックパッカー連続殺人事件
1989年から1993年の間にオーストラリアのニュー・サウス・ウェールズで起こった連続殺人事件。
1992年9月にベラングロ州立公園内でランニング中の民間人によって偶然腐乱死体が発見されたのを皮切りに、1993年11月までに同公園内で発見された殺害遺体は計7体に及ぶ。

殺害方法は(刺殺、射殺、撲殺など)バラバラだったものの、遺体や発見現場の状況に類似したところがあり、また被害者は全てオーストラリアをヒッチハイクで旅していたバックパッカーであった事から、初期の段階から同一犯による連続殺人事件であるとみなされていた。

捜査の過程でイギリス人のポール・オニオンという男性がオーストラリア警察に接触。1990年にオーストラリアでヒッチハイク中に『ビル』という男の車に乗せてもらったところ、途中でロープで手を縛られそうになり、続いて銃を突きつけられたが何とか車から脱出。銃撃されながらも、幸運にも通りすがりの車に拾われて辛くも逃げ延びる事が出来たという。
警察は既に前科、アリバイ等を元に容疑者を絞り込んでいたが、オニオンの証言によりアイヴァン・ミラットを容疑者と特定、逮捕に至る。

1996年7月22日に有罪判決が下り、7件の殺人で終身刑、加えて1件の殺人未遂で仮釈放なし18年の懲役が確定し、現在も服役中。

しかし本人は犯行を認めておらず、兄弟の一人であるリチャードをはじめ他に犯人がいる、もしくは犯人は複数であるという説が存在する(警察はいずれも否定)。また甥の息子の一人が事件を模倣した殺人事件を起こしたり、ミラット自身も脱獄やハンガーストライキの計画、獄中で自分の小指を切断するなどの騒動を起こしたりと、収監後も話題に事欠かない。

ウルフクリーク/猟奇殺人谷など、この事件を元にした映像作品が複数制作されている。

2. 生存者

うちの父親が以前、2人のカンボジア人(従兄弟同士)を雇っていた事があった。その人達はカンボジア大虐殺の生存者だった。

彼らはフェンスのない強制労働収容所にいた。逃亡を図れば高確率で過酷な死を迎える事になるような場所だった。

毎日並ばせた囚人の中から一人をランダムに撃ち、「誰かが逃げたりしたら、もっと死ぬぞ」というような事を言うのだ。囚人は純粋にただ恐怖だけでその場に留まった。

その従兄弟ふたりは脱走を決意した。もうひとりいた兄弟は恐怖のあまりに一緒に逃げる事が出来ず、ふたりは彼を置いて行った。

おそらく100人かそれ以上の人々が自分たちのせいで殺されただろう事を知っていながら生きているが、それでなくてもその人達はきっと死んでいたはずだと自分自身に言い聞かせている、と彼らは言っていた。

3. 急流すべり

地元の街に、ドリームワールドというテーマパークがある。

そこにはサンダー・リバー・ラピッズという、水路状のコースを円形のゴンドラに乗って下る、奔流を模したアトラクションがあった。

数年前にそのアトラクションの最後でゴンドラが、川から次の乗客のもとへ運ぶ為のコンベアーベルトへ移動中に転覆する事故が起きた。乗客は下の機械に押し潰されて死亡。唯一の生存者である小さな女の子は、このまま行けばどういう運命が待ち受けているかを瞬時に悟った叔父が、自分が押し潰される前に抱き上げて脇へ放り投げたのだった。

この凄惨な事故が重過失によるものである事が捜査で明らかとなった。緊急停止ボタンを押す時間が7秒あり、押したのにすぐに停止しなかった、と誰かが言っていた。
当日そのアトラクションは何度か故障していたにも関わらず、運営はそれでも稼働させた。この件は今も調査中だ。

一緒に遊びに行っていたお祖母ちゃんのインタビューを見たんだけど、彼女は孫娘以外の家族全員を亡くしてしまっていて、あれはこれまで見た中で最も痛ましいものだったよ。

サンダー・リバー・ラピッズ・ライド死亡事故

2016年10月25日、オーストラリアのゴールドコーストにあるテーマパーク『ドリームワールド』で、アトラクションのひとつである『サンダー・リバー・ラピッズ』の乗り物が転覆、乗客4人が死亡する事故が発生した。

2018年の検死法廷で、事故発生までの数時間の間にウォーター・ポンプが3度に渡って停止しており、そのせいで水位が下がっていた事から本来浮いている筈の乗り物がメンテナンスレールの上に乗った状態であった事が明らかにされる。
そのレールに引っ掛かっていた無人の乗り物に、乗客6人の搭乗した後続の乗り物が衝突して垂直状態に持ち上がり、転覆。投げ出された乗客4人がコンベアーベルトの機械に巻き込まれて死亡した。
6人の乗客の中で死亡したのはシンディ・ロウ、ケイト・グッドチャイルド、ケイトの兄のルーク・ドーセット、ルークのパートナーであるロージ・アラギの4人で、一緒に乗っていたケイトの12歳の娘エボニーとシンディの10歳の息子キーランは、同じく乗り物から投げ出されながらも奇跡的に助かっている。

無人の乗り物がレールに嵌った時点から死亡事故発生に至るまでには57秒の猶予があり、アトラクションの緊急停止ボタンを押す時間は十分にあったと思われるが、「メインコントロールパネルはややこしい作りになっていて、どれがそのボタンか確信が持てなかった」とオペレーターは証言している。
加えて、緊急停止ボタンはある特殊な状況下にならない限りは押すな、という指示が事故発生の数日前に出ており、オペレーターは「緊急停止ボタンは誰も使わないから気にしなくていい」とも言われていたという。

4. クレバス

父親(科学者)が何度か南極大陸に行った事がある。最初に行ったのは1989年かそのあたりだったけど、クレバスに落ちて出られなくなった男の人の話を父がしてくれたのは、私がもっと大きくなってからのことだった。

仲間が彼を発見したんだけど、救助するにはあまりにも下の方に落ちていた上に、ガッツリと氷の間にはまり込んでしまっていた。
それで最終的に息を引き取るまでの数時間を、その場で彼に話し掛けながら過ごしたのだという。
この話はずっと頭から離れずにいる。

5. 一家殺害事件

クーパー一家殺害事件。
80年代に、ある子供が友達の家に泊まりに行った。真夜中に男がその家に押し入って、母親と父親、娘と(泊まっていた)友達を殺害した。息子は首を切りつけられたものの、何とか逃げて近所の家に駆け込み、助かった。犯人の男は捕まり、この事件はたまに地元のニュースで取り上げられる。
殺人犯であるクーパーは、濡れ衣を着せられたと言い続けている。

家屋は立ち入りが制限された状態で現存している。前は不法侵入する奴らがいたんだけど、今はセキュリティカメラが設置されていると思う。
一度通りかかった事があるけど、ゾッとさせられた。

チノヒルズ惨殺事件
カリフォルニア州チノヒルズで起こった惨殺事件。
1983年6月4日の夜、ダグとペギーのライアン夫妻、その10歳になる娘ジェシカ、そして事件発生当日ライアン家に泊まっていた11歳のクリストファー・ヒューズが家に押し入った何者かに惨殺された。被害者は手斧、ナイフ、アイスピックで無残に殺されていた。夫妻の8歳の息子ジョシュ・ライアンもまた、首を切りつけられ、アイスピックで刺され、斧で殴られていたが一命を取り留めた。
事件の唯一の生存者であるジョシュは当初、捜査官に3人組の男に襲われたと訴えていたが、容疑者として逮捕されたのは、強盗の罪で収監中に刑務所から脱獄し、隣の空き家に潜伏していたケヴィン・クーパーというアフリカ系アメリカ人の男ひとりであった。

他にも性的暴行の前科があったクーパーは4件の殺人と1件の傷害で有罪となり、死刑が確定。現在も死刑囚として収監されている。

陰謀論
クーパーは最初から一貫して無罪を主張しており、2000年代初頭に証拠品から採取された犯人のDNAサンプルの一部を使って行われたDNA鑑定ではクーパーのものである事が証明されているが、証拠の改ざんがあったとして再鑑定を要求している。

複数犯人説
3人組の男に襲われたというジョシュの主張については、事件当日の夕方にライアン宅に仕事を求めて訪ねて来た3人のメキシコ人が犯人だと思い込んでいたせいであり、実際には犯行の際に見たのは人影だけである事を、後に改めてビデオで証言しているが、警察の誘導があったのではないかと指摘されている。

更に、ジェシカの遺体の手に握りこまれていた明るい色の髪は明らかに(アフリカ系アメリカ人の)クーパーのものではなく、これについては遺族もDNA鑑定を求めているが、何故か却下されている。
また、一人を殺害するのに斧、アイスピック、ナイフと三種類もの凶器を使用している事、犯行後にライアン家から盗まれた物が一切なかった事なども疑惑を深める要因になっている。

疑われる捜査の正当性
当時の捜査に意図的なミスリードや証拠の隠滅・改ざんが行われていたのではないかという疑惑が根強い事から、2018年12月にカリフォルニア州知事が新たに別の証拠のDNA鑑定を行う命令を下す。事件から35年を経て未解決の謎に再び光があたる可能性が出てきた。

【動画】


THE RYEN FAMILY MURDERS – DEADLY TRUTH

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