「なんかおかしい……」後からその直感が正しかったと判明した話

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うまく説明できないけど、何かがおかしい気がする……胸騒ぎがして仕方ない……そんな時は、直感があなたに警告を発しているのかもしれません。

今回はその警告が正しかったとあとでわかった11の体験談をご紹介。

翻訳元:When did your “something is very wrong here” gut instinct turn out to be right?|reddit.com

1. 

私も直感は働く方だけど、うちの母のはずば抜けている。

全寮制の寄宿学校に通っていた母は、4年生の時にそこを離れる事になったんだけど、彼女の親友2人はまだそこに通っていた。3人とも夏の間は大体同じ地域に住んでいて、母は17歳の夏休みの終わりに、学校に戻って皆に会いたいと思ったらしい。

母を含めた3人の少女たちは、それぞれが電車で近くの駅まで行って落ち合い、そこから学校まではタクシーに乗って行く事にした。

ところが地元の駅に着いた母はかつてないほどに激しく取り乱して、母親にとてつもなく悪い予感がする、行きたくない、と言い出した。
もちろん行かなくていいわ、母親は娘にそう言うと一緒に帰宅した。

その夜遅くに、女の子2人を乗せた飲酒運転のタクシードライバーが、学校へ向かう途中で事故を起こしたという報せがあった。
母の世界で一番仲の良い親友は車から投げ出されて首を切断、もうひとりは重症を負い、首から下が麻痺してほぼ植物状態になってしまった。彼女は喋ったり動いたり出来ないままそれから10年ほど生き、その後自宅で亡くなった。

母は人生を通してずっと第六感の優れた人だったけど、いついかなる時も己の直感に従いなさい、と私に口を酸っぱくして教える原因になったのはこの件だった。
十代の頃は一度も虫の知らせを受けた事はなくて、これが唯一の経験だったと言っていた。彼女は何ヶ月も前からその訪問を楽しみにしていたのに、電車に乗り込もうという時に感じた悪い予感は、それをすぐさま諦めさせるに十分なほどだったという。

うちの母親はとても強い人で、どうしてこんな事が起こったのか私にはよくわからないけど、それが何であれ、母を無事でいさせてくれた力には感謝している。

2. 

午前1時半にクラブから帰るのに、そこの明るい駐車場を通っていた時の話。

私たちは買ったばかりのペットボトルの水を持って、車に向かって歩いてた。
途中で嘔吐している女の子と、その子を支えている男のカップルを目撃。
その子にあげるように、と水を男に渡した。

男は受け取った水を自分がひと口飲んだだけで女の子には全く与えず、ボトルはそのまますぐ脇に停められていた車の後部座席に置いた。
ちょっと呆気にとられた私たちは、女の子に水をあげるように男に言った。

男はまるで私たちに励まされたとでも勘違いしているかのような、ものすごく不快な、胸の悪くなる表情を浮かべた。

そこからまた歩きだしてすぐに、何かがおかしい事に気づいた。

店で一緒にいた男友達数人を連れて確認しに戻ったら、意識のない女の子を前に、そいつはパンツを下ろして後ろから体を押し付けてた。
正面からだと、まだ完全に服を着ているように見えていた。

見つかった途端に二人は地面に倒れ、女の子は舗道で頭をぶつけた。
男友達がそいつをボコボコにしている間に警察を呼んだ。
女の子を慰めようとしたものの、彼女はかなり意識が朦朧とした様子で混乱していた。
男は何故か釈明させてくれと言って聞かず、その途中で女の子を間違った名前で呼んだ。

警察に届けを出し、女の子の呆然としている友人たちを見つけ出し、地方検事に提出する為の追加陳述書を作成するからと連絡が来た時には、捜査官の質問に逐一答えた。

悪意には感覚がある。何か見たと思ったら、言葉に出して。自分が間抜けに見えたり、思えたりしたとして、実際にそこで起こり得る事に比べたら全然マシなんだから。

3. 

高1の時に「めっちゃキモくて変な奴」とクラス全員の意見が一致した、数学の代理教師がいた。
そいつ、マジで女子にしか話し掛けない上に、不適切な言動を繰り返してたんだ(ちなみにこの男、優に60を越えてる)。

まあそれで翌週に先生が戻って来た時に、その変質者じみた代教について文句を(ついでに悪口も)言ったわけ。
そしたら先生は激怒。

「代教に対するこんな舐めた態度は許さないぞ!あの人の事を10年前から知ってるが、生徒にも誰に対しても悪さをした事なんて一度もない、優しくて善良な男なんだよ」と、彼は言った。

一週間後その代教は、真夜中に女子大生のアパートの部屋に押し入り、性的暴行だか何か他の変態行為だかをしようとしているところを捕まった。

次の日、先生が謝りに来た。

4. 

人里離れた林道を、友達を車に乗せて走っていた。
突然どこからともなく数人の男が現れ、こっちに停車するように合図して来た。

その通りにしかけたが直前に頭の中で警報が鳴り、俺はアクセルを踏んだ。
友達が「一体どうし…」と言いかけたところで銃声があり、車の後ろに弾丸が当たった。

俺たちは警察署まで何とか行き着く事が出来た。

同じ週に、その地域で大勢の人々や車両が行方不明になっていた事が、後でわかった。

5.

友達に、一緒に森へ行って廃墟探索しないかと誘われた。そいつは安全の為に銃を持って行くとまでわざわざ明言してた。

自分の中の警報ベルがガンガンに鳴ったね!そいつにいくつか質問して、何でかわからないけど死ぬほど怪しいと思ったんだ。
直感が行くなと言っていたので、そいつが他の奴らに同じ誘いをかけている間に、俺はその会話から抜けた。

それから2年後、そいつが刑務所にいる事を知った。ショックを受けたものの、森に行かないかと誘われた記憶がよみがえった。

後でわかったことだが、そいつは廃墟探しをするという約束を守って1年生(当時そいつ自身は4年生)を連れ出し、森の中で小屋を見つけると、一緒に中へ入った。そして友達が奴に背を向けた瞬間、バン。殺した。後頭部を撃って。

この事を頻繁に思い出しては考える。あの時、誘いに乗っていたら?と。そして、考える度に今生きている事に感謝するんだ。

6. 

義理の妹の事はめちゃくちゃ愛してるんだけど、彼女にはよく知らない人の事を信用しすぎてしまうところがあるんだよね。

10年くらい前、義理の妹は『親友』になったというルームメイト2人と一緒に住んでた。その子達の事をよく(違う街に住んでたから電話越しに)聞かされたもんだけど、「うっわ、ヤッバい娘たちだな」と思うような話ばかりだった。

彼女らの問題の多い日常話をした後で、私の口調に警戒心を感じ取ると、あの子は「みんな苦労して来てるだけで、本当にいい人たちなんだから!!」って感じ。
私は信じなかった。あまりにも長くて聞かされた話の全部は思い浮かばないんだけど、とにかくいつも最高に胡散臭かったから。

義理の妹が亡くなった身内から2万ドルの遺産を相続したところへ話は飛ぶ。

まだ若かった彼女はその事にすごく興奮していたので、たぶん新たに手にしたお金の事を秘密にしておけないだろうな、と思ってた。

なんとその1週間後、ルームメイトの1人がパニック状態で妹に電話を掛けてきて、ネット上で知り合った男に誘拐されて身代金目的で監禁されていると言う。1万五千ドルの身代金をだ。
そして、その子はその身代金の為に義理の妹に電話して来たわけだ。
自分の親じゃなく、ただのルームメイトに。

どうしていいかわからずに、気が動転した妹は私に電話を掛けてきた。
もしかしてルームメイトに相続したお金の事を話さなかった?と私は尋ねた。

まあ当然、話してたよね。

あんた、そこから引っ越しなさい。とっとと逃げるのよ、と私。
苦労して来ているだけで本当にいい人たちだという、その娘たちはね…そう、嘘つきなの。

彼女は渋々ながら私の助言に従い、幸いなことに取引には応じなかった。警察に通報するように言ったけど、私の記憶が確かなら、してなかったはず。

未だに彼女には心配させられる時がある。

7. 

大学1年の時に友達と車で町を走っていて、給油に立ち寄った。別にそこは町の危険区域でもなんでもなくて、正面に古いビュイックが停まっている、ただの静かなガソリンスタンドだった。
なのに何故かこう、そこから逃げないといけないような気がしてた。それをジョークで振り払おうとした俺は、「なんか斧を持った殺人鬼が隠れてそうなところだな」と言った。

これを聞いた友達は、給油もせずに速攻でそこから車を出した。そいつ自身も同じように感じていたらしく、俺が話を持ち出した事でめちゃくちゃ怖くなったと言っていた。

帰り道で20台程のパトカーと遭遇。
ある男がカージャックと強盗の最中に2人撃っていた事が後でわかった。
犯人が盗んだ車があのビュイックだった。

8. 

妹の(その当時の)彼氏を見た瞬間、すぐに嫌いになった。
それから飼い犬の中に、そいつの近くでは普段と違う振る舞いをする子がいる事に気が付いて、更に嫌いになった。
1年後、その彼氏がずっと妹に日常的に暴力を奮っていた事が判明した。

9. 

叔母の彼氏について悪い予感がしていた。
あの人キモいし、もうあそこに泊まりたくない、と母親に伝えた。
キモいと言った事で多少のお説教を受けたものの、絶対にその人と2人きりにならないようにしてくれた。

良かったこと――その彼氏は児童性的虐待者である事が判明し、児童ポルノ犯罪ネットワークへの関与により、現在服役中。

10. 

姪っ子の誕生日パーティ直前の買い物(ホイルかナプキンか何か)をする為に、1ドルショップに立ち寄った。
町のいかがわしい界隈にある、一度も行ったことのない店だった。日曜の午後だったので、人はあまり多くなかった。

ふと、停まった一台の高級車からものすごく素敵な男性が降りて来て、まるで道を訪ねようとしているかのように、私と目を合わせようとして来た。

夢のような話、でしょ?――私の直感が理由もなく「逃げろ」と叫びだしていた事を除けばだけど。

私はその人の事が見えてないフリをして、車に乗ってその場を離れた。

次の日、チャールストンで3人殺されたというニュースをテレビで見た。
被害者は全員ある男と繋がりがあり、うち一人は車を盗まれていた。
そしてその連続殺人犯は、私の住む地域を通って西へ向けて逃走中だった。

さてその容疑者とは誰でしょう?
そう、私の見たあの男。

そいつは私が目撃したのと同じ夜にオーガスタで誘拐した女の子に逃げられて、その後逮捕された。

未だに考えると鳥肌が立つ。
もしあの時、立ち止まって話し掛けていたら?!って。

11. 

徒歩で帰宅中に「あ、オレ強盗に襲われる」という直感があった。

そのまま歩き続けて曲がり角に差し掛かったところで、2人の男が飛び掛かってきた。何発かパンチを繰り出したものの、オレはロッキーじゃないわけで。

服はボロボロになるわ、鼻から出血するわ、メガネなんか3メートルも飛ばされちゃってさ……ああ、そうそう。一番肝心なところは、結局強盗に遭ったってこと。

基本的に人に対する違和感というのは、無意識下で働いている観察力による裏付けがあると思うので割と簡単に信じられそうですが、唐突に降って湧く、いわゆる「虫の知らせ」に関しては正直いって、ちょっと信じるのが難しいような気がします。

しかし実際にこうやって直感を信じる事で助かっているパターン(微妙に助かってないパターンもあるような気もしますが)があるのを知ると、これはもう己を信じるしかない!という事なんだと思います。

しかしですよ。

生まれつき鈍い人の場合はどうしたら良いのでしょうかね……。

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