実は歌詞が不気味なポップソング11選

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9. 99 luftballons / Nena

これは99個の風船を、空からの攻撃と勘違いして戦争を始めた2つの国についての歌。
 
補足:西側諸国とソビエト圏についての歌だとのこと。
※原曲はドイツ語の為、英語版の”99 Red Balloons“の方の和訳です。
https://rain-down-rain-down.tumblr.com/post/176365539536/99-red-balloons-nena

99 luftballons / Nena

空に飛ばされた何の変哲もない赤い風船が防衛システムに引っ掛かり、他国からの攻撃だと勘違いされた事から核戦争へと発展して行く…という反戦のメッセージが込められた歌である。

基本的な部分はドイツ語版も英語版も同じだが、英語版の方はより詩的な表現になっており、その為かバンド的には納得の行く出来ではなかったとの事なので(wikipedia情報)、気になる人はドイツ語版の和訳を探してみるといいかもしれない。

※ちなみに、”99 Decision Street”の訳にはちょっと困ったし、いまいち伝わりにくいと思いますが、おそらくあれは日本で言う『永田町』的なものなんだと思います。

 

10. Better Man / Pearl Jam

めちゃくちゃよくあるんだけど、パールジャムの”Better Man”が結婚式の披露宴で流れる事にビックリする。
みんな「もっといい人なんて見つけられない」って部分だけ聞いて、あとの歌詞は無視しちゃってるんだろうな。

https://rain-down-rain-down.tumblr.com/post/176324132296/better-man-pearl-jam

Better Man / Pearl Jam
配偶者(恋人)がダメ男だとわかっていながらも別れられず、「もっといい人なんて見つけられない」と自分に言い聞かせている女性の悲哀を歌ったもので、歌詞自体はそう不気味なものではないが(強いていうなら「真っ赤な夢」くらいか)、確かに結婚式に相応しいかと言われると疑問が湧く。

投稿者の言う通り、”Can’t find a better man”の歌詞は普通にそこだけ抜き取ると「もっといい人なんて見つけられない」つまり、最高の結婚相手だという意味に受け取れるからかもしれない。

しかし歌詞全体を読めば「いい人」というより「マシな人」というニュアンスの方が近い事は明らかな何とも物悲しいこの歌詞は、作曲者エディ・ヴェダーが母親とそのアビューシブな再婚相手について書いたものとされている。

11. Born in the U.S.A. / Bruce Springsteen

不気味ってわけじゃないけど、アメリカの愛国心の強い人達は政治集会なんかで”Born in the USA”を大音量で流す傾向がある。
あれはベトナムに従軍していた部隊が帰還した時の悲惨な状態について書かれた反戦歌なのに。
 

https://rain-down-rain-down.tumblr.com/post/176360590576/born-in-the-usa-bruce-springsteen

Born in the U.S.A. / Bruce Springsteen

貧困層に生まれつき、揉め事の代償にベトナム戦争に従軍する事になった青年の沈みっぱなしの人生を歌った曲。
ベトナム帰還兵に対する世間の冷淡さをあげつらい、アメリカで貧困層に生まれるっていうのはこういう事なんだぜ、というアメリカンドリームへのアンチテーゼ的な意味合いも感じられる名作。

これが愛国テーマソングのような扱いを受けているのが”Born in the USA”のフレーズのせいだとすれば、かなり皮肉な話。

邦楽の場合は婉曲な表現で普通に聴いただけではわからないけど、その歌詞の裏に隠された「本当の意味がわかると怖い」系の曲が多い気がしますが、洋楽の場合はノリが良かったりメロディが美しかったりしてつい聞き流してしまうけれども、割と直接的にヤバいものがありますね。
古い曲が多めなのは、現代の曲だとちょっとくらいダークでも当たり前というか、特に真新しい感じがしないからかもしれません。
 
曲誕生の裏話などと合わせて知る事で、また別の見方が出来たりして、まとめていて大変面白いスレでした。

 
 
 

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